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摂食障害だった同級生 [思春期]


出勤したら、同じ町内の女性が入院していました。よく見たら知ってる名前・・・・?

やっぱり知っている人でした。長男の同級生のお母さん。と言っても同じ小学校でも中学校でもないのですが、小学校6年生の時に数ヶ月だけ剣道を習いに来ていた子です。ちょうどそのころ私も指導者として道場のお手伝いに行き、その子にも指導したことがあったのです。

小学校6年生の夏前に、突然足が動かなくなり、胃痛も訴え、学校に行けなくなりました。でも、病院に行っても身体的には異常なし。お母さんはどちらかと言ったら過保護な感じで、とても一生懸命に子育てをしていました。

わたしはそのころ思春期保健相談師のライセンス取得のため勉強中でしたが、その子の様子を見て、話を聞いたら摂食障害で不登校だと確信しました。

「食べたいのにご飯が食べられない、学校に行きたいのにいけない。オレはどこも悪くない。」とその子は言うのです。病気の自覚がないのが一番やっかいです。お母さんも、「この子には手をかけてきたし、一生懸命やってきた。愛情不足なんて考えられない。」「相談に行ったら親の責任。育て方が悪い。みたいなことを言われる。」と言っていました。聞く耳持たずという感じでした。わたしは愛情不足ではなくて、彼は一人前の大人として自立しようとしている時期ではないかと思いました。

でもそれから彼は剣道をやめてしまったため会うこともなかったのです。ずっと気にはしていましたが、相談を受けたわけではないし、わたしからアドバイスできることもないと思っていました。

彼女は、自分の所に来た看護師がわたしだとわかると、すごく嬉しそうな顔をして

「nori_coさん? こんな所で会えるとは思ってなかった。○○がね学校に通えるようになったの!」と言ってくれました。わたしも涙が出るほどうれしくなって、聞いていました。

「歩けるようになってね、9月から元の中学校に戻れたの。13ヶ月間整肢療育園にお世話になったの。」とのことでした。以前は一生懸命でしたがどことなく険があるように感じられた彼女の雰囲気も、とても穏やかになっていました。きっと良い先生に巡り会うことができて、カウンセリングを受けたのだろうなぁと思いました。本当にうれしくなりました。13ヶ月というのは心の病気にとっては長いものではありません。本当によかった。

・・・・その話を長男にしたら、相手のこともよく覚えていませんでした。彼が剣道に通っていた期間は短く、防具もつけない初心者のままでしたから、うちの長男は稽古相手になったこともほとんどなかったのでしょう。またどこかで同じ時を過ごすかもしれない相手なのにね。


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