SSブログ

泣きながら・・・一気に読んでしまいました [本]







注文していた本が届きました。

自宅から一番近い本屋さんは医学書が置いてなく、車で10分くらいの商業施設の中に入っていた本屋さんには医学書も結構たくさんあったのですが閉店してしまい・・・・・・医学書を買うには大学医学部付属病院の前にある医学書の専門店か職場から(自宅とは逆方向へ)20分くらいのところにある大型商業施設の中の本屋さんまで行かなくてはなりません。

そこでいきおいネットショッピングに頼ってしまいます。でも、もし本屋さんに行って欲しい本がない時に、本屋さん経由で注文しても、ネットショッピングより時間がかかることが多いです。数年前、自宅に一番近い本屋さんで子どもの参考書を買おうとしたら売り切れていました。注文したら本屋さんに来るまでに1週間と言われましたが、ネットで探して注文したら二日後には手元に届きました。

そういうわけで忙しくても短時間で確実に手元に本が来るというのはありがたいことです。ネットを利用するようになってしまいますよね。

でも、本屋さんに子どもと行くこともよくあります。わたしはきっと食料品売り場の次に本屋さんに行ってると思います。




泣きながら一気に読んだ本は「ヨシアキは戦争でで生まれ戦争で死んだ」です。仕事から帰って、本が届いていたので箱を開けて中身の確認をしたらどうしても読みたくなってしまって、244ページの本を2時間弱で読んでしまいました。

太平洋戦争直後の日本で、アメリカ兵にレイプされた母親から生まれたヨシアキはエリザベスサンダースホームで育ち、11歳の時アメリカの家庭に養子として迎えられます。それから10年間、きっと幸せな、充実した人生を送ったのだと思います。でも彼は自分の存在の意義と生んでくれた母親に会うためにベトナム行きを志願し、22歳という若さでベトナムで戦死しました。学園のヒーローでフットボールの選手として連日新聞を賑わし、野球では大リーグからスカウトマンが来るような輝かしい明日・・・・・でも彼にとってはそんな未来よりもっと大切なこと、日本人でもアメリカ人でもない自分の存在理由を求め続けたのだと思いました。自分の存在理由。普段はそんなこと誰も考えないと思います。きっと同じようにアメリカに養子に行った人の中でも、あまりそういうことは考えずに自分の人生を楽しんだ人もいると思います・・・・というか、いてほしいと思います。ヨシアキはきっとすごくまじめで、ストイックに自分の運命(?)を受け入れようとしたのでしょう。でも、思い焦がれていた実の母は、彼が住んでいたアメリカの自宅から、車でわずか4時間くらいしか離れていない、同じアメリカにいたというのに。・・・・・その時に母親に会うことができていたら、きっとヨシアキは戦争に行かなくて済んだのかもしれません。大リーガーになって日本に来ていたのかもしれません。

でもそれは仮定の話でヨシアキはベトナムで戦死しました。




わたしは人の命にかかわる仕事をしています。でも、それ以前に実の父を13歳で亡くしたことや、実の母が43歳で白血病と診断されたことなどから人間の一生というものや、人の存在理由というものについて深く考える機会がありました。もちろんいくら考えても答えは出ないし、いくら悩んでも生きている以上、確実におなかは減るし、眠たくなります。

結論は出ませんが自分にとっての幸せは分かります。それは自分の命が尽きるその瞬間に「自分は幸せだった。」と思えるかどうかです。

わたしはもし今死んでも、自分が幸せだったと言える自信があります。

この本は、できれば今すぐ息子に読んで欲しいと思います。読めと言ったらたぶん読むでしょうね・・・・受験生。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。