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ACLS復習メモ・・・⑥ ACLSにおける心電図 [ACLS&BLS]

心停止はつまり①反応がない ②呼吸がない ③体動がない ④脈が触れないことで判断します。見る人の五感による評価でその時に現場にモニターはありません。

ACLSで、治療の対象となる不整脈
1.Cardiac Arrest Rhythm
  1) Asystole
  2) Pulseless Electrical Activity (PEA)
  3) VF/PulselessVT
  ※除細動が必要かどうかを鑑別するためにモニターが必要です。

2.Non Cardiac Arrest Rhythm
  1) Brady cardia
  2) Stable Tachy
  3) Unstable Tachy


《心電図モニターの見方》
1.患者さんの状態が安定しているかどうか。
  実はこれが一番大切なことですよ。
  だって、心拍数160回/分のVTでも、脈が触れて、動悸以外に症状がなければ
  あわてて治療する必要はありません。
  血圧だって測れるはずですから。

2.心拍数は速いか遅いか。
  心拍数>150回/分  緊急カルディオバージョンの準備
  心拍数< 60回/分  絶対徐脈
ECG-1.jpg

  ・・・・・ちょっと徐脈なモニター心電図ですみません。
  20年くらい前の院内勉強会の時に使ったモニター波形です。
  紙送り速度が25mmのとき、一番小さいマス目一マスで0.04秒、5mmで0.2秒になります。
  簡単に心拍数を読む方法として、300割る5mmマスの数というやり方があります。つまり、
    5mmマス1個で心拍数はおよそ300回/分
    5mmマス2個で心拍数はおよそ150回/分
    5mmマス3個で心拍数はおよそ100回/分
    5mmマス4個で心拍数はおよそ75回/分
    5mmマス5個で心拍数はおよそ60回/分 ・・・・・というわけです。

3.R-R間隔は整か不整か。

4.QRSの幅の広さは広いか狭いか。
  QRSの幅が3mm(一番小さいマス3個)以上あると広いと判断してください。
  narrow QRS -- 狭いQRSは上室性(房室結節まで)
  wide QRS ----- 広いQRSは心室性(房室結節より下)

5.P波とQRSの関係はどうか。
  ・P波はあるか
     Ⅱ誘導で上向きのP波がなければ正常洞調律ではないと判断してください。
  ・QRSに先行するP波があるか
  ・PQ間隔は一定で正常かどうか
     PQ間隔の正常は0.12~0.2秒(3~5mm)
     PQ間隔がわかりにくい時はPR間隔を見てください



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