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ACLS復習メモ・・・② ACLSコースを取り巻く事情 [ACLS&BLS]

これまでの受講やアシスタント参加のときのメモ用紙を見たりして・・・・・・ノッてきましたね。
勢いでこのままダダっと行ってしまいますか? ・・・・・・・どこまで??


さて、ここで言葉の整理と今の日本を取り巻く事情(?)についてメモしておきましょう。
この復讐・・・・・いやいや復習メモは、わたしが12月のコース受講のために整理しているのであって、でもせっかくだから公開してしまいましょうという性格のものです。あくまでも個人的なものですが、ご意見・アドバイスなどはいつでも受け付けています。


ACLSとはAdvanced Cardiovascular Life Supportの略で直訳すれば心血管病に対する高度な処置のように受け取れますが、日本では二次救命処置と訳されています。これはAHAの登録商標(?)で、日本では地域によって、AHAではなくても同じようなコースが開かれていることがあります。こちらはICLS(Intermediate Cardiac Life Support)と言われていて、国際蘇生連絡協議会(ILCOR )が作成した国際コンセンサス(CoSTR)から、財団法人 日本救急医療財団が作成したガイドラインをもとに、特に突然の心停止に対する最初の10分間に焦点を絞ったチームで行う蘇生術を、半日から1日かけて行っているらしいです。・・・・・わたしの住む地域では行われておらず、参加したことはないのですが、おそらくnon-AHAのころにACLSミニコースと言われる半日コースが開かれていたので、同じような内容だと勝手に思っています。・・・・・ちなみに、わたしはミニコースは2回受講済みです。


ま、それはどうでもいいことですが、ACLSとはそんな意味を持っている言葉です。
ではBLS(Basic Life Support:一時救命処置)とは?
救命処置のうち、特殊な器具や医薬品を用いずに行う心肺蘇生法を一次救命処置と呼び、救急救命士や医師による高度な蘇生処置(心肺蘇生以外も含む)を二次救命処置と呼びます。欧米では学校のカリキュラムの中に心肺蘇生法が組み込まれていることが多いので、バイスタンダーCPRは一般的に行われており、救命に一定の効果を上げていますが、日本でのバイスタンダーCPR施行率はまだ低いのが現状です。・・・・・・あ、うちの子どもたち(高校1年生長男、中学1年生次男)は一般市民向けの講習であるAHA HS-AEDコースのプロバイダーです。長男はG2000のころから受講していてもうすでに1回目の更新をしています。ヤツらは常に救急蘇生用のフェイスシールドとポケットマスクを携行しています。ちょっと自慢です。
話を元に戻します。
人間の脳は呼吸が止まってから4~6分で低酸素による不可逆的な状態に陥ります。2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度ですが、4分では50%、5分では25%程度となってしまいます。

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ですからBLS、とくにバイスタンダーCPRはとても重要なんです。

日本で一年間に交通事故で亡くなる人は約10000人です。最近は自殺の方が増えて、自殺をなくそうというキャンペーンなども行われていますが、自殺で亡くなってしまう方が年間30000人。
では心臓突然死では? ・・・・・なんと年間50000人の方が亡くなっています。

ACLSプロバイダーコースではBLS PracticeとAirway Managementのコーナーがあり、わたしたちBLSインストラクターはそこにインスト参加するんですが、G2000のコースではBLSはそれほど強調されていなかったんです。もちろんACLSプロバイダーコースの中でBLSを復習する時間もありませんでしたし。BLS(CPR)はできて当然だったからあえて確認はしていなかったんですね。
G2005での重要な変更点の中に“質の高いCPR”が強調されているように、ACLSプロバイダーコースでもしっかりしたCPRが必要とされ、BLS Practiceのスキルチェックをクリアできなかった受講生は以後のコースを受講することができません。

ACLSのアルゴリズムを覚えるのはもちろん大切ですが、BLSもしっかり復習しておきましょうね。
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コメント 4

mimimi

 ほぉ~~.中学生と高校生でフェースシールドとポケットマスクとを常に携行ですか.素晴らしいですね.

 以前,小学校の中学年にCPRとAEDを指導したら,すごく頑張って覚えてくれました.また,私の子供たちは2才と4才ですがHS-AEDの講習に同席させたら,夜はCPRをされまくりました.子供の頃からの教育が大事ですね.大きくなったらフェースシールドを持たせたいと思います.

 私自身も常にフェースシールドとポケットマスク,エピペンを持ち歩いています.公園やショッピングに出かける時は,AEDを担いで歩き回っています.
by mimimi (2008-10-23 18:55) 

りっち〜も

>mimimiさん
お久しぶりです。コメントありがとうございます。nori_co改めりっち~もです。
わたし自身もめっつぇんさんにならってフェイスシールドとポケマ、プラスチック手袋とガーゼ、アル綿、ウェットティッシュは常に携行していますが、うちの場合は子どもたちもです。
なぜかやる気満々の次男は、先日町のバドミントン大会で選手が倒れこんだ時に、ポケマを握りしめて席を立ったとか。・・・・・・単なる肉離れでしたので大事には至りませんでした。
でも、この姿勢は常に必要だと思います。

・・・・・子どもの方が素直に、しっかり覚えてくれますよね。
うちの三男坊は小学3年生。今の体格はすでに小学5年生くらいあります。あと2年もしたら今の次男くらいのサイズになりそうなので、そうなったら三番目も鍛えようと思っています。
繰り返しの訓練が重要なので、もちろん子どもたちにも2年を待たず、更新させていく予定です。
できればバド部の子どもたちにも・・・・と思っているのですがなかなか難しいところがありますね。
by りっち〜も (2008-10-23 20:32) 

BlueMoon

前のブログの隠れファンだったのですが、どうなったのかと思っていました。発見。
ますます活躍ですね。頑張ってください。

窒息事故が続いていますね。マスコミの取材のピンぼけぶりが気になって仕方がありません。

またよります!

by BlueMoon (2008-10-24 13:57) 

りっち〜も

> BlueMoonさん

コメントありがとうございます。
まあ、職場でいろいろあって前のブログから引っ越ししたんですが、大人として気をつけなければならないことに、自分自身が甘かったということでしょうかね・・・?

気を取り直して、こちらのブログは今まで以上に気を使いながら書いていこうと思っています。
これからも宜しくお願いします。
by りっち〜も (2008-10-25 19:15) 

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