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JPTEC受講予定の方からの質問 [外傷(JPTEC&ITLS)]

JPTECプロバイダーコースを受講する予定の方から、頭頸部保護の後、意識レベルの確認でゴロゴロ音を確認した際の手順についての質問がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・以下わたしの答え

うちのコースでは“基本に忠実に、シンプルに幹の部分を教える”ようにしていますので、初期評価の途中に意識の評価には戻らないと教えています。理由は初期評価は原則中断しないからです。

評価の手順は①意識の確認→②気道開通(A)→③呼吸の確認・必要に応じて酸素投与もしくは補助呼吸、もしくは人工呼吸(B)→④循環の確認・必要に応じて止血処置、さらに必要であれば胸骨圧迫(C)です。
ゴロゴロ音があって、気道開通が不十分だと判断したのであれば、気道を開通させる手段として吸引をするわけです。(A)が十分であれば(B)に進むわけですから、ここでは意識の確認をする必要はないと思います。
初期評価は15秒で終わらせなければなりません。

意識の確認をするのは、傷病者に変化があったときです。
変化があった時は意識→A→B→Cと最初から評価をやり直します。
わたしは、それでいいと思っています。



さらに質問。
ファーストコール時に医師への情報提供するさいはどうすればいいでしょうか? 全身観察をする時に再度意識レベルを宣言するのでしょうか?

意識レベルの確認もしくは評価について気になることがあるのかもしれませんが、意識レベルの低下が生命の危機に直結しているわけではないと思うのですが・・・・?

わたしは意識レベルの確認は、最初と、傷病者が変化した時と考えていいと思っています。
全身観察のときは、触診で痛みがあるかどうか傷病者に確認しながら進めていきます。その時に返事がなければ意識レベルが低下している=変化があるととらえて、意識の確認、気道開通、呼吸の確認、循環の確認とすすめていいと思います。

初期評価が終わったとき、全身観察が終わったときに、隊員に対して傷病者の評価(観察した結果と自分の判断)を伝えます。L&Gの宣言も、その時に行います。ですから、その時は当然傷病者の意識レベルについても隊員に伝えなければならないと思います。また、変化があればそのつど隊員に傷病者の変化を伝えると思っていればいいのではないでしょうか。

ファーストコールでは傷病者の年齢、性別、受傷機転、主な受傷部位、L&Gの適応と判断した損傷の概要、現場で行った処置、病院到着予定時刻などを伝えますから、その時は当然傷病者の意識レベルについても報告します。

わたしは、JPTECはできるだけ傷病者に害にならない適切な方法で、短時間で観察をし、見落としなく、必要な処置を行うための系統だったスキルだと思っています。ですから、要するに普段常識的に考えてやっていないことはやらないと考えていいと思います。
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